2014年のお米仕事の始まり。


今日は朝からムワッと蒸し暑い。完全に季節が移行しているな〜っと思っていたら、夕方から雨粒がポタポタと。暗くなってからは稲光が。またも春の嵐である。雨粒が冬のこれまでと全く違い大きい。なんと気持ちのよい音か。先日発芽したソバも喜んでいるんじゃなかろうか。当農園のような無肥料栽培では、お天道様と恵みの雨に本当に左右されるのですが、何よりこの雷はボーナスのようなものです。雷と雨によって空気中の窒素が地中にもたらされるので、明くる晴れた日に作物を観察すると目に見えて元気そうにしているものです。昔から雷が多い年の稲は豊作だったところから「稲妻」と言われたとか、言われないとか。

 さて、この画像は、昨年収穫して家の中で干しっぱなしになっていたハエヌキです。なんだかかんだやっているうちに稲作の季節が始まりました。ココ屋久島では早い農家さんは先日田植えを終えたとの事。当農園の田植えは毎年5月下旬からなのでそろそろモミを仕込まなくてはなりません。

人力の脱穀(藁からモミを外す作業)。昼過ぎから始めて途中休憩や食事もとりながら終わったのが夜9時。脱穀機でやればスグなんだけど機械の中で他の品種と混ざる恐れがあるし、なんせ機械は手荒いので種モミは毎年人力による脱穀をしています。まあ、稲仕事の始まりの儀式みたいなもんですね。

 

 昔の人々はよくやったと思う。便利な機械もなく、一日食べる量を脱穀するだけで一日以上かかるじゃないか!しかも食べるには、この後モミ擦り(モミを外して玄米にする作業)もあるしっ!なおかつ米を炊くのに薪で火をおこして、ナベ!ナベに器!器もいるぞ。--------------

 

--------------このモミはヒトの手が加わって品種改良されてはいるが、2?3千年も?もっと?ずぅ〜っと誰かが継いできたんだろうな。ちょっと待てよ、この僕の体も同じか。なんてこった!

 

ってな妄想が妄想を呼び、あっという間に時間が過ぎて作業も終了。明日は塩水選と温湯消毒です。